初音ミクロボの表情プロジェクションマッピング

4月から職場が変わって以来、出張が急増したりと忙しい日々でしたが、少し落ち着いてきました。

3Dプリンタで初音ミクロボを作ってみた - ニコニコ動画についての技術紹介動画は制作中です。気長にお待ちください。

一番質問が多かった内容について小出ししておきます。

質問:「顔の表情は中から映してるの?外から映してるの?」
回答:「ミニプロジェクタで、顔に外から映像を投影しています。」

この写真の手前にあるのがミニプロジェクタで、ミクロボの顔に対して「位置調整用の格子状マーカ」を投影しています。プロジェクションマッピングでは、目、口、感情アイコンが思っている位置にピッタリと投影されるように調整が必要になります。アートやデザインに適したプログラミング言語"Processing"で顔の映像を3次元情報で生成していて、ミクロボの首3軸とプロジェクタの雲台2軸のモータも同期させて動かしているので、投影位置の微調整がプログラム上で修正容易なシステムになっています。
ミニプロジェクタは顔正面に配置していますが、ミクロボの視線は人に対して必ず斜め上方(つまり上目づかい)にするので、プロジェクタが邪魔でミクロボの顔が見えないというのは無いはずです。

こんな感じです。


写真のようにヨー・ピッチ2軸のプロジェクタ雲台を製作しました。ベース部は市販のレゴブロックと結合できるように3Dプリンタで製作しています。
ミニプロジェクタはPanasonic製。自動ピント機能が無いためプロジェクタの側面にある「手動ピント合わせスライドスイッチ」を、上部に取付けたサーボモータ+アームから操作できるように改造しました。こちらも3Dプリンタで独自で設計・製作しました。

パナソニック 小型ビューアー LF-PJ525H

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