automo 06(Wakka) その8 〜 ローポリモデリングが基本

今回は3Dポリゴンデータをつくるためのモデラーソフトのお話。私は「六角大王Super5」と「メタセコイア」を使い分けています。
六角大王」は、脳内のイメージを立体化するのに直感的なインターフェースをもっているのが長所ですが、CADライクな数値入力によるモデリングは”なんとかできる”というレベルでストレスがあります。
メタセコイア」は数値入力機能が充実していて、テキスチャマッピングやパーツの管理機能に優れていますが、若干、インターフェースが馴染まない感じです。

それぞれのモデラーソフトの長所を生かして、「メタセコイア」でムーバブルフレーム(内骨格)のモデリング、「六角大王」でガンダム外装のモデリングと使い分けました。

数値入力で、円柱、直方体、持ち上げを駆使して、KRS-40xxHVサーボをモデリングします。

ポリゴンデータから展開図を作成。そこに公開されているKRS-40xxHVサーボの設計図を貼り付けることで、寸法に誤りがないことを確認します。

あとは、近藤科学(ROBOSPOT)、イトーレイネツ、メリッサのブラケットを、デジタルノギスで採寸しながらモデリングします。

右から、メリッサ、イトーレイネツ(ダブル膝)、マーキュリーのフレームで組み上げた脚になります。高価な3D-CADを使わなくても、かなりいい線までできている気がします。

メタセコイアからプラグインを利用し、六角大王形式でエクスポート。そのデータを六角大王でインポートします。このとき50%でインポートしておかないと、六角大王の作業限界を超えてしまいます(そのため、ペパクラデザイナーで取り込むときは200%で取り込む必要があり)

ムーバブルフレーム(内骨格)は用意できたので、ここからは六角大王ガンダム外装のモデリングを行います。

ペーパークラフトでは、面の幅が2mm以下だったり、また面数が多すぎると、手加工で折ったり接着するのが非常に面倒になるので、ガンダム外装はかなり面数を減らして製作する必要があります。

そのため、ゲームプログラミングでいうところの、ポリゴン数を減らしつつ元の造形を崩さないモデリング技術「ローポリ・モデリング」を駆使してつくります。

ローポリは、CPUやグラフィックボードに負荷をかけないためにもちいる技術で、PS2とDSのドラクエのグラフィックの違いといったらわかりやすいか?
ローポリ・モデリングに関する参考書はこちら。

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