重視すること

SL-C3100を一カ月ほど使い込んでみて、そろそろ運用について結論をだしたいなと思っています。まず自分のPDA観を整理すると。
PDAとして私が一番に求めるのは、紙のビジネス手帳を電子手帳に完全に置き換えてしまった都合上、PIM(Personal Information Management)の機能であって、「ビジネス手帳からスタートしPCとのPIM情報の連携しやすいPalmOSマシン」を手放すことができないなあ、と再認識しました。これは感覚的な物言いになるのですが、ビジネス手帳を選ぶという意味でLinuxZaurusのカレンダーは私にはあいませんでした。最近はPalmOSで生まれたAgendusがPocketPCに移植されるなど、ユーザニーズを取り込んでこなれたソフトが他の環境に移植または相当のソフトが登場することを望むばかりです。
2番目がネットワーク通信。これは、PocketPCやLinuxZaurusの方が、最初から単体でのネットワーク通信機能を取り込んでいることからPalmOSよりもパフォーマンスがよい。ただしLinuxZaurusもOpera無しでは落第点でした。
3番目がデータ閲覧。静止画、動画、PDF。エンターティメントを意識していたCLIEは、PalmOSでありながら動画再生性能を向上させるためにうまくチューニングしていると思う。Sigmarion3は大画面とPicsel Browserの組み合わせでこの点は群を抜いてよいと思う。
4番目がデータ入力。Sigmarion3のキーボードがやっぱり一番、ブラインドタッチとATOKで完璧です。LinuxZaurusもはポケットサイズで使えるキーボードとしては合格点をあげることができるでしょう。
こうしてみると、PDAはそれぞれがとんがった特徴をもち差別化されているものだなあと。それぞれがどこかの部分では勝ったり負けたりのグーチョキパーで、グーチョキパーに打ち勝つのが(起動の遅さを除けば)万能なノートパソコンということになりますか。
一カ月使ってみた結果、やっぱり起動が速くPIMと動画再生にすぐれたCLIEは安定。Sigmarion3とSL-C3100は、万能のtype Uに抑えられ自宅待機、というところに落ち着きそうです。もしもSL-C3100に高性能なPDFビューワと動画プレイヤーが登場すれば、4GB-HDDを活用して普段の持ち歩きマシンになりうるのですが。