ザ・ビジョン

最近、手に取った本を紹介します。
「ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか(原題"Full Steam Ahead!:Unleash the Power of Vision Your Company and Your Life" ケン・ブランチャード著)」
本書は、組織内や人生におけるすぐれたビジョンの描きかたを指南したもので、書店のビジネス啓蒙書のコーナーにおいてありました。しかしながら、いつのまにか物語小説として引き込まれて、最後にはホロリとさせてもらいました。あらすじは次ようなものです(訳者あとがきから引用)

思いもよらない夫の浮気、そして突然の別れ、、、専業主婦として夫や子供のためにのみ生きてきた主人公は、シングルマザーとして実社会に身を投じることになる。そして勤め先で、のちのメンターとなる魅力的な男性と出会い、ビジョンをもつことのすばらしさに目覚めていく。

随所に、ビジョン、ミッション、ステートメントなど人によっては聞き慣れない言葉がいくつかあるかもしれませんが、以前紹介した「7つの習慣(フランクリン・コビー著)」と併読すると理解が深まると思います。「7つの習慣」が教科書、「ザ・ビジョン」が実践指南書という感じでしょうか。
昔「チーズはどこへ消えた」という本が話題になりましたが、経営者によっては明確なビジョンを提示せずに「変わることへの勇気」を賞賛するだけに終わったケースもあったと聞いています。
「ただしく変わるためにはすぐれたビジョンが必要。そしてビジョンづくりのプロセスこそが重要」ということを再認識させてくれた1冊でした。精進せねばと反省することしきりです。