大人

「大人が夢を語れずして、それをみた子供が夢を育むことができるのか」
最近この言葉が頭の中をぐるぐる回っています。
インターネットを通じて情報発信をはじめた10年前は「私はここにいるよ。こんなこと考えてるけど同世代の仲間はいないか?」という思いが強かったんですが、大学生や高校生からメールをもらうようになって、将来の技術者のタマゴたちに、より何か与えられないかと考えるようになった。ロボットファイトを観戦している子供たちの「頑張れ〜」という必死の声援に応えたい。
もし身近にロボットに関心のある子供がいるとしたらロボットを見せてやるし、ロボットというフィールドでなくても空手を教えてと言われたら基本くらいは教えてあげられるだろう。それが夢を育てることの一助になるかもと。
この関係は、マクロでみれば大人と子供だけれど、ミクロでみれば親子、兄弟、先輩後輩、上司部下にも置き換えられる。誤った方向に行かないように親身になって、自らが夢を語り、まわりを説得するのでなく納得を促す。そうすることで前向きで強力なパワーが出せるはず。
昔読んだ「ザ・ビジョン」の受け売りですが「何事も強力なビジョン(夢)を共有しさえすればあとは全速前進(Full Steam Ahead!)するだけだ」と語っていました。私もそう思います。

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか

話はかわりますが、現在放映中の「響鬼」も「大人と少年」をテーマでストーリーが貫かれています。現代社会の課題を反映し解決を模索している、エンターティメントですが奥が深い。