automo 06(Wakka) その10 〜 キャンバスのようなロボットとガンダムという素材

新しい外装製作方法「ポリゴンクラフト」について説明してきました。明日からの出張の前に、ある程度情報公開しておきたかったので急ぎ足になった感もあります。また、ブログ上で伝わりにくいコツなどもあるかと思いますが、お会いする機会があれば説明しようと思います(よってメールなどで問い合わせされても答えられません)

ポリゴンクラフト」は、パソコン上で3DCGデザイン検討、着色はインクジェットプリンタで印刷、ペーパークラフトで現物あわせ、破損してもすぐに再生産、強度が欲しければCupcakeCNCで3Dプリント、工具や材料が安価、そして外装製作に不慣れかつ忙しい人向けの工法として提案しました。
そして以前のエントリーにも書いた「キャンバスのようなロボット」を実現するためのものでした。

キャンバスのようなロボット(2009/02/01の日記)
お手伝いロボットのような重量級で大型のロボットを運用するのは多大な労力が必要です。ロボットフォースさんのようにロボットで営業が出来るわけではないし、ROBO-ONE GP以外のメンバにとって活躍する場の少ない重量級ロボットを日々いじりつづけるためのモチベーションをあげるのは難しい。
そこで「キャンバスのようなロボット」をつくろうかと。昔の画家が一枚の絵を描くのに数ヶ月を要したように、少しずつ外装に手を加えては動かすというコンセプトで。
プラモデルや衣装製作の知識・スキルが乏しいので、どうやって外装をつくろうかと考えていましたが、今までとは異なる方法で、誰でも簡単に軽く低コストで外装を作れる技術開発のため、いろいろと実験中です

というか、紙でできているなら「キャンバスそのもののロボット」といってもいいですよね。
ROBO-ONE 16thにむけての日々の製作はまさしく画家か彫刻家という気分でした。

モチベーションをあげるという点で「ガンダム」という素材を選んだのもよかったと思います。
今年は”ガンダム生誕30周年”ということもあり、この夏は雑誌・テレビでガンダムのことを耳にしない日はなかったし、その”お祭り”の一員としてROBO-ONEを盛り上げ、サンライズの井上さんを驚かすという明確なビジョンもありました。
さらに日々automo 06(Wakka)がガンダムらしくなっていく(それも迫力の30分の1)さまを見るたびに、「ようやくコレがつくれるようになったんだ」という感慨もありました。
そしてオートモ・ガンダムが完成すると「ここまでガンダムがつくれたんだから、オリジナルデザインもできる」という自信もつきました。

そうそう、ガンダムというタイムリーでメジャーすぎる素材ゆえ、製作中の写真を一部公開するだけで即ネタバレでしたので、表ブログではまったく書けませんでしたねえ。さらに残念だったのは、お台場ガンダム(1分の1)と、オートモ・ガンダム(30分の1)でツーショット写真を取れなかったことでしょうか。だって、周りの目があるから絶対に隠せないでしょう?

今後は提案した「ポリゴンクラフト」のアイデアを、模型に詳しい方がもっと発展させて「誰でももっと簡単につくれるロボット外装」まで高めて欲しいと思う次第です。私がもっと楽したいので(^_^;)

とりあえず、バトル以外のロボットの多様性を示せたと思います。次のネタは何にしようかな。

p.s.SISOさんのブログでも「ポリゴンクラフト」を紹介いただきました。ありがとうございます。
http://pub.ne.jp/siso/