KCB-1で無線LANコントロール

久しぶりに「お手伝いプロジェクト」の検討のためのソフトをつくってみました。
ネットワーク経由でのカメラ撮影とシリアル通信を行える「ネットタンサー」ですが、そのままだとautomo 03(Sandan)をリモートコントロールできないのでマイコンを中継させます。
前回は、アルファプロジェクトのSTK7125(写真右)マイコンを使いました。このときは1/2秒間隔でプレステコントローラの入力を受け付けましたが、現在は1/10秒間隔に変更して実験中です。

無線LAN通信テスト その2
ネットタンサーを使用して、automo 03(Sandan)を無線LANでリモートコントロールできることを確認しました。PCに接続したプレステコントローラでシームレス歩行をさせてみました。
【動画】automo 03(Sandan)を無線LANコントロール

今回、同様のことが近藤科学のKCB-1(写真左)マイコンで出来るか確認しました。結果はオーケーでした。

写真をみるとSTK7125のサイズはKCB-1と大差ないですね。もちろんSTK7125は下に基板の厚みがありますが。

  • KCB-1のメリット・デメリット

KCB-1は電源回路、TTL-RS232Cコンバータ、EEPROM、いくつかのポートのピンが実装された「完成品」であり破損したときに入手が容易であるという魅力があります。初心者向けのロボット制御ライブラリが充実しています。ただしオンチップデバッグができず、プログラムをつくるたびダウンロード作業が必要なため「多機能ソフトをつくりたい上位者にとっては」開発効率はイマイチです。

  • STK7125のメリット・デメリット

マイコンのすべてのポートが基板上に出ているので、必要に応じて回路をいくつでも追加でき、オンチップデバッグ用のポートまで出ているので開発効率がダントツに良いです。自分で回路を自作しないといけないので、ユニバーサル基板での手ハンダした「試作品」では連続運転時の耐久性に問題があります。もちろん専用基板をおこせば問題ありませんが、個人でそこまでする人はほとんどいないでしょう。

現状ではそれぞれメリット・デメリットがあります。選択肢は多い方がよいのでいろいろと実験をすすめたいと思います。