ちょっと振り返る

元々ロボットシミュレータ開発は、入社当時、ソフト開発と離れた部署(生産技術)に配属されたので、自分でプログラミングの勉強するしかないなあ、と思ったことがきっかけ。それなら大学で学んだロボット工学の知識をプラスしてなんか面白いものに、あと仕事の役に立つものができないかと。当時働いていた生産技術の現場の悩みとして、どうやって工場に生産機械をレイアウトするか、半製品の移載タイミングをどうあわせるかということを考えていたので、「工程シミュレーション」を欲しい人っているんじゃないか?という思いつきで開発し公開してみたところ、今でも教育機関でロボット教育や身体運動学の分野の一部の人が使ってくれている模様。
しばらくして生産技術を離れ組込ソフト開発の現場に移り、仕事以外のソフト開発をしばらくやめてた。それに日本の工場が「ライン生産」から「セル生産」へ移行するのが注目された時期でもあり、行程シミュレーションの存在意義がだいぶん下がったと感じてやる気がなくなったのかも。
ところが最近になって、AIBOASIMOなど産業用でない?ロボットが注目を浴びたせいか、その筋のキーワードでうちのサイトを訪れる人が増えてるようで。そんなことから、今までの「産業用」だけでない「広義のロボットシミュレータ」って作ったらおもしろそうと思い再開している。ただし、あくまで趣味のプログラミングの範疇ですので最後までやる気を持続できるか。ワクワク感があるうちは続けられそう。