最優先事項
「7つの習慣」のうち、読者から最も関心の高かった「重要事項を優先する(第2の習慣)」について、より掘り下げた実践指南書。
取り掛かろうとする物事には「緊急」か「緊急でない」と、「重要」か「重要でない」で分類される4つの「時間管理のマトリックス」があると説いている。
- 第一領域は「緊急かつ重要」で、危機、災害、事故、クレームなど。
- 第二領域は「緊急でなく重要」で、人間関係づくり、スキルアップ、体力づくり、計画策定。
- 第三領域は「緊急だが重要でない」で、さまざまな妨害、重要でない会議、電話など(みんなが第一領域と勘違いしがちなこと)。
- 第四領域は「緊急でも重要でもない」で、喫煙・休憩中の長い井戸端会議、TVのザッピング、目的の無いインターネットサーフィンなど。
著者は、「将来的に見入りの少ない」第三、四領域から、「自分の成長に影響を与える」第二領域に持っている有限の資産と時間を振り分けることで、結果として第一領域の「質」が変わってくると言われる。
例えば、忙しいふりばっかりしている第三・四領域にいると、日常的に研鑽を積んだり、体を鍛えることもできず、結果、第三領域の比重が増してしまうし、第一領域のクレーム対応も「質の低いもの」が増えるでしょう。そこで、第二領域を意識して、研鑽や体力づくり(「刃を研ぐ(第7の習慣)」)や家族・友人との対話(「理解して理解される(第5の習慣)」)するべく努力する。そうすれば時間管理能力が向上して、第一領域の「危機」を回避できるか、あったとしても依然とは質の違うものになることを説いている。
- 作者: スティーブン・R.コヴィー,レベッカ・R.メリル,A.ロジャーメリル,Stephen R. Covey,Rebecca R. Merrill,A.Roger Merrill,宮崎伸治
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 単行本
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