Turtlebot2(Kobuki)+ROS Groovyの遠隔操作(その1)

掃除ロボットRoomba」を研究開発用ロボットプラットフォームとしたWillowGarage社の"Turtlebot"は、世界中のハッカーによっていろいろな使い方が提案されてきました。2012年末になって機能強化版がYujin Roboti社から"Turtlebot2"(Kobuki)が登場しています。
写真のようにルンバの上にノートPCとKinectを搭載した機体になります(ノートPCやKinectは既にもっているので新規に買う必要はありません)。

最近になってようやく入荷したTurtlebot2を購入し、遠隔操作のテストをしてみました。
ちなみに購入したのは「アールティ」です。

Turtlebot2の上にあるロボット制御用PCのMacbook Airに、遠隔操作用PCのASUS NetbookからSSHWifi接続し方向キーを叩くと、Turtlebot2は前進後退と左右旋回を行います。
ロボット制御用PCには、"ROS"というロボットの制御用ミドルウェアを利用しています。詳しくはこちら「ROSってなんだ」
ロボット制御用ミドルウェアには、"ROS"以外にも日本発の"RTミドルウェア"があるんですが、諸事情によりしばらくROSを使うことにします。Macbook Airにわざわざ"Ubuntu 12.04"を入れた理由も「ROSを使いたかったから」です。
ちなみにTurtlebot2を動かすには、2013年1月に公開されたばかりのROSのバージョン"Groovy"をインストールしないといけません。
ROSは使用経験があるので、朝に箱を開梱して、昼前には遠隔操作が出来ました。
以前のバージョンである"Electric"や"Fuerte"に比べてKinect関連の開発情報が少なく、案の定、"Groovy"でのKinectセットアップにつまづいて、モニタツール"image_view"を使ったKinectのRGB+Depthの画像取得できませんでした。
今のところ、先人の方々のホームページを参照してセットアップしています。

ROS勉強記録
Раздан-3の備忘録(改)
ROS Answers

年始の抱負でも言っていたとおり「アート系」と「開発系」のスキル強化を目指していて、開発系の一つとして元々予定していた内容で、FPGAボード開発と平行してボチボチやっていきます。次はMacbook Airマイコンボード+FPGAボードの開発環境のセットアップが待っています。

余談ですが、日本で発売されているお掃除ロボットは、iRobotRoomba(米国)、ToshibaのSmarbo(韓国のOEM)、Sharpのココロボ(国産)などが有名かつ海外製が多くてPCメーカのASUSが参戦したりと割と活発なロボット分野になります。日本製ではSharp以外にCCPのラクリートやツカモトエイムのロボットクリーナーなどが出てきましたが、純国産はまだまだ少ないですね。